港町のグルメスポットを探検―基隆廟口夜市

台北から気軽にアクセスできる港町・基隆。新鮮な海の幸とオリジナリティ豊かな屋台料理。町全体が独特の雰囲気に包まれるこの町のグルメスポットを探検してみよう。

台北から列車に揺られて四〇分。基隆は台湾北部最大の港町である。最近は台北のベッドタウン化が進んでいるこの町だが、港町特有のムードはまだまだ健在だ。終着駅らしい雰囲気の駅舎を出れば、すぐに潮の香りが漂ってくるはず。目の前はすぐ港が広がっている。

ここには全土的な知名度を誇る廟口夜市がある。夜市は台湾各地で見られるが、ここはその規模、味ともにトップクラスと言えよう。基隆の夜市は、いわゆる「オリジナル」が多いのも特色で、何度通っても退屈しないと評価されている。

夜市は駅から徒歩五分ほどのところにある。くすんだ印象を禁じ得ない街並みを抜け、前方が明るくなったところが入口だ。路地の両サイドには屋台がぎっしりと並んでおり、その光景には誰もが圧倒されてしまう。老若男女が入り乱れ、思い思いに散策を楽しんでいるのだ。夜市散策のポイントはやはり食べ歩きで、ここも軽食やスナックの屋台が多い。そして、デザートやジュースの屋台も人気を集めている。ジェラート風の「泡泡氷」や新鮮なフルーツを用いたフレッシュジュース、そして、台湾では定番のかき氷など、見逃せないものが目白押しだ。

港町だけあって、新鮮な海の幸は溢れんばかりに豊富だ。夜市にも海鮮のネタを扱った屋台がズラリと並んでいる。この際、ぜひ日本では見かけない海の幸にもトライしてみたいところ。ネタだけでなく、調理方法も指定できる。

台湾の人に基隆名物を尋ねてみると、まず返ってくるのが「甜不辣」と呼ばれる屋台料理。これは「ティエン・プ・ラー」と発音するが、日本の「天ぷら」とは全く違うもので、薩摩揚げのこと。甘辛い薄味のタレを付けて食べる。今や台湾各地で食することができる定番料理だが、基隆のものは歯ごたえが格別で、特に人気が高いという。

平日でも夜七時を過ぎた頃には身動きがとれないほどの賑わいとなる廟口夜市。週末や祝日にいたっては言うまでもなく大賑わい。ゆっくり食べ歩きを楽しみたいなら、時間を少しずらした方がいいかもしれない。散策向きなのは九時以降と考えよう。