これぞ台湾

 川島 伝 作歌

一.

 輝くわれらの皇国(みくに)のはてに

  潮(うしほ)のをどれる海原(うなばら)こえて

 動かぬ島これぞ台湾

 ニ.

真上(まうえ)に陽(ひ)をうけ灼熱の威(ゐ)は

  雄々しき(おおしき)力を地上に盛りて

 若き生命(いのち)これぞ台湾

 三.

 月魄(つきしろ)かげりて茜(あかね)の雲に

  北回帰線の暁霧(げうむ)を破り

 眼ざむるものこれぞ台湾

 四.

 皇化(くわうくわ)に霑(うるほ)ひ華は地に咲き

  高嶺(たかね)の杵(きね)歌岸辺の胡弓

 安けき島これぞ台湾

 五.

 新高(にいたか)おろしに寄る涛(なみ)散りて

  南瀛(なんえい)の門戸(もんこ)気も剛健に

 護れるものこれぞ台湾