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南国節 やれうれし〜 アジンコートの灯が見える 明日は基隆 港の波止場 様の笑顔が 待つ波止場 ほんにさうだ〜 うれしいね
台湾は〜 暮らしよい島 楽な島 金のなる木が山にも野にも 流す二人の汗次第 ほんにさうだ〜 うれしいね
豊の秋〜 米のみのりは 二度あれど いつがいつまで互の胸に 吹かせともない秋の風 ほんにさうだ〜 うれしいね
まんまるい〜 月の蕃社の粟祭り 共に粟酒 酔ふほど飲んで 踊りや輪になる 恋になる ほんにさうだ〜 うれしいね
見渡せば〜 島は平和な春の海 浮ぶ竹筏 南国情緒 赤いヂャンクの 港入り ほんにさうだ〜 うれしいね
後や先〜 轎のニ挺がしなーと 登る草山 温泉の湧くあたり 紅がなまめく桃の花 ほんにさうだ〜 うれしいね
見やしやんせ〜 男らしさの山の浪 ここは鵞鑾鼻 南の果よ 沖にや鯨が吠えてゐる ほんにさうだ〜 うれしいね
二度みのる〜 稲の黄金へ群雀 追ふてやるほど無慈悲ぢやなくて 風に鳴子の高笑ひ ほんにさうだ〜 うれしいね
目出度やな〜 初日に明ける蕃山の 御代の栄を高嶺の松に うたひ壽ぐ みかどきじ ほんにさうだ〜 うれしいね
高砂の〜 島は目出度や尉と姥 昔しのぶか 晴着を纏て 初日拝むも 二十九たび ほんにさうだ〜 うれしいね
敷島の〜 大和ごころを人とへば 新高山に夏でものこる 清浄むくな雪の花 ほんにさうだ〜 うれしいね
朝歸り〜送られる人 送る人 一人残して 一人を乗せて 旗後の渡船の春景色 ほんにさうだ〜 うれしいね
變らぬは〜 何處も同じ人こころ 蕃の乙女の春知る頃は 胸の朧を唄にする ほんにさうだ〜 うれしいね
昇る月〜 日月潭にまんまるい 澄めば蕃社に杵の音冴えて はづむ小唄に戀もある ほんにさうだ〜 うれしいね
草山に〜 遠出うれしい旅まくら びんのほつれ毛 気にして見ても 明日は島田に 戻る髷 ほんにさうだ〜 うれしいね
百年を〜 この高砂に老いぬれば 阿里山檜で島台つくり そして二人が尉と姥 ほんにさうだ〜 うれしいね
今なるは〜 阿里山寺の夕の鐘 鐘のひびきはさびしかないが 嘉義のあの燈が戀しうなる ほんにさうだ〜 うれしいね
見ぬ人に〜 見せたいものは台北の 雲を貫く 総督府塔 道はかがみのアスファルト ほんにさうだ〜 うれしいね
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