台湾行進歌

山口充一 作歌

一.

せんだんの花風(はなかぜ)かをる

  南のはてのはなれ島(じま)

 椰子(やし)の実みのる常夏の

  不断のみどり色はえて

沃野(よくや)は広し一百里(いっぴゃくり)

  これぞ我等(われら)がとはの土地

ニ.

埋(うづま)れる富(とみ)開(ひら)かむと

  玄海(げんかい)の波越えて来(こ)し

 われ極東(きょくとう)の快男児(くわいだんじ)

  野榕(やよう)の如くのびし根の

 強きわれらが意気(いき)をもて

 力のかぎり耕(たがや)さむ

 三.

 額(ひたひ)に汗しいざ進め

  これぞわれらの使命(しめい)なる

 尊(たふと)き国の御光(みひかり)に

  古き歴史を新しき

この天地(あめつち)にかがやかす

  われ南端(なんたん)の守(まも)り人(びと)

 四.

 わがはらからよ諸共(もろとも)に

 高くそびゆる新高の

 清くけだかき心もて

  東亜のはてに湧き出づる(わきいづる)

 富の泉をいざ汲まむ

 これぞ我等がとはの土地