スリランカの旅


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私のサファリ体験記(1999年2月)

憧れのジャングルサファリ

 世界的に名の知られている動物天国・スリランカ。アフリカやインドとは一味違った密林ジャングルのサファリ。これは世界中の動物好きの憧れの的といってもいいでしょう。私も以前から強い魅力を感じていました。全く期待以上の素晴らしいスリランカ体験。帰国した今もまだ、感動が覚めないほどです。

 ジャングルサファリはスリランカ観光のメインともいうべきアクティビティです。島の南西部にあるヤーラ国立公園のサファリがもっともよく知られ、規模も大きいのでオススメです。その起点となるのはティッサマハーラマという町。ここのゲストハウスはどこでも、サファリのツアーを組んでいます。

 スリランカは意外にも観光立国で、世界中から多くの観光客がやってきます。しかし、その大半は欧米人で、日本人は随分と少ないそうなのです。確かに、スリランカって、私たちの耳には、まだまだマイナーなイメージがありますよね。

 そんな背景もあって、スリランカのサファリも日本ではまだまだ知名度が高くありません。団体でやってくる日本人観光客はまずいないと言っていいでしょう。ただ、そのためか、サファリのスタッフに限らず、スリランカの人々はみんな笑顔で迎え入れてくれます。私も随分親切にしてもらいました。

ジャングルサファリに参加する

 さて、サファリは必ず、ツアーに参加する形をとります。ツアーといってもジープをチャーターするだけです。運転手のほかにガイドがつきます。私は2人で貸切りました。

 ツアーは半日コースと一日コースの2種類。どちらも朝5時半にホテルを出発します。日の出前からサファリは始まるのです。運転手さんによれば、ジャングルの動物は大半が夜行性なので、未明の出発は必至なのだそうです。

 サファリは大体、午前10時半くらいに1つのクライマックスが終わります。ここで半日のコースは終わり。確かに1通りの動物を見ることは可能なのですが、スリランカまで来てのサファリ体験です。奮発して一日コースに参加することをオススメします。

 ジープは小型のものと大型のものがあり、どちらも料金は同じ。人数が多ければ、それに合わせて、大きいものをアレンジしてくれます。ジープは小型でもかなりゆったりしていますから心配は要りませんが、大型でも小型でも、定員いっぱいに乗るのだけは避けましょう。スリランカは熱帯です。体勢を変えることができないというのはかなりハード。それに、素晴らしい熱帯の景色を片面だけしか楽しめないというのはもったいないですからね。

すべては「運」次第

 サファリは自然との対話です。動物に会えるかどうかはハッキリ言って、すべてが運まかせです。運転手さんもガイドさんも最善を尽くしてくれますが、時には全く動物がいないことも。行動パターンが予想できる象などはほぼ確実にその姿を目に出来ますが、ともかく、動物の居場所を知るのは至難の業なのです。「前日はたくさんいたのに、今日はサッパリ」なんてことも珍しくはないのです。

 それでも、スリランカのサファリはどんなに大きな期待を抱いていても、きっと応えてくれますよ。それは、お目当ての動物に出会えなくても、その他の動物や風景がそれ以上のものを見せてくれるからです。ジャングルならではの風景は言葉を奪ってしまうほどの雄大さと美しさで迫ってきます。「お目当ての動物に会えたらラッキー」というくらいの気分でいた方がいいかもいれません。

 さて、国立公園内では水辺を中心にして、多くの動物たちに出会えます。その中でも水牛や鹿の類は数も多く、彼らとは昼間でも普通に会えます。孔雀や大トカゲも、これはちょっと意外なのですが、よく見られる方に入ります。

 ジャングルサファリのメインともいうべきゾウは珍しいわりにはよく目にすることができます。これは姿が大きく、確認されやすいことと、水浴びや水飲みの時間と場所が決まっていることがその理由。この辺りは運転手さんとガイドさんがよく知っていますので心配は要りません。

 これに対して難しいのはやはり豹でしょう。現在、確認されているのは50頭と少なく、しかも夜行性だからです。ただ、レオパード・ロックという大きな岩があり、ここでは比較的容易に目にする事ができるとのこと。木の上で昼寝をしていることも多いそうです。私たちの時は、ジープの運転手さんが足跡を手がかりに探してくれましたが、残念ながら、その姿を見る事はできませんでした。

カメラ持参の方へ

 カメラ持参で動物の撮影を楽しみたい人にとっては、マングースやワニなどが撮影の難しい動物といえるでしょう。マングースは動きが素早く、じっとしている事が少ないためで、ワニは水面から鼻だけ出していることが多く、陸上にいても近づくことができないためです。色も目立たない保護色ですから、カメラマン泣かせの動物と言われているそうです。

 また、鳥も珍しいものがたくさんいるのですが、これもやはり撮影は難しいというのが正直なところです。望遠レンズを使えばなんとかなりますが、ブレ易いので、停まるたびにエンジンを切ってもらうよう、運転手さんにお願いしておくことが大切です。

 運転手さんとガイドさんは動物を見つけると、そっと合図を送ってくれます。しかし、その指差す先をしっかりと見つめても、動物の姿は見えないことも少なくありません。特に水面に鼻だけを出したワニなどはそう。自然に囲まれて生活している人たちは目もいいのかななんて思いました。

 姿を見つけられたら、双眼鏡でのぞいてみましょう。双眼鏡は運転手さんが持参していることが多いので、それを貸してもらうのがベスト。日本から持って行く必要なんてありませんよ。それと、コンパクトな動物図鑑もあれば便利です。動物の名前なんて受験英語では習いませんからね。コロンボなどの大都市で、簡単な動物図鑑か、写真集を購入するのもいいでしょう。

木陰で過ごす至福のひととき、そして夕暮れ

 忘れてはならない至福の瞬間。それは、熱帯ジャングルの木陰での休息。つまりは昼寝です。緑や木々の間に注意を払い続けているためか、サファリは意外に疲れるもの。木陰はびっくりするくらい涼しくて、快適な空間です。特に、水辺に近い木陰では湖面をなでてきた風が心地よくて、ついウトウト。ガイドさんも運転手さんもみんなで昼寝を楽しみます。

 午後4時を回る頃になれば、狭いジープでの旅はきっと疲れてくるはず。暑さもピークに達します。もし、気分がわるくなったら遠慮なくその旨を伝えましょう。サファリに限らず、熱帯地方の旅に無理は禁物です。また、トイレも基本的にはありません。我慢できなくなったら、早めに伝えましょう。公園内のバンガローや事務所に連れていってくれます。

 サファリも終わりに近づいて、夕焼けが空を彩る頃になると、動物たちの動きも再び活発になってきます。象の水浴びシーンはこの時間がベスト。夕焼け空をバックにゾウが水浴び…なんて想像しただけでワクワクするでしょう?最後の元気を振り絞りましょう。

 公園事務所に終了報告を出して、サファリは終了です。あとは夕焼け空を眺めながら、ホテルに戻るだけ。埃まみれになった体をシャワーで洗い流したい気持ちでいっぱいです。しかし、テイッサ池に沈む夕陽も見逃せないポイント。こちらも運転手さんにリクエストしておきましょう。ベストな鑑賞スポットでジープを停めてくれるはずです。運転手さんも入って記念撮影。帰国したらきちんと送ってあげましょうね。みんな写真を楽しみにしていますよ。

 それと、最後になりましたが、サファリの必需品を1つ。それはミネラルウォーターです。1リットルのものを2本くらい買っておくべきでしょう。コースの途中では当然売店などはなく、一度サファリが始まったら、もうチャンスはありません。ランチも同様です。早朝の出発なので、10時を回ったらお腹がすいてきます。食事は2食分用意するのがいいでしょう。ホテルなどで前日までに申し込んでおくのをお忘れなく。

 それではみなさん、行ってらっしゃい。スリランカのサファリは生涯記憶から離れない体験になるはずです。あとは動物たちとみなさんの間の「縁」だけを祈って。

 

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